
Blog-問う。
汕(2026年10月追記)
汕
(2024年5月19日note.より)
2024年5月18日
僕たちが【汕】と名付けたお店が幕を開けました。
当日の朝まで夜を徹して工事したカウンターもなんとかお披露目できました。
準備不足も沢山痛感したスタートでしたが、出店者様やお客様のお陰で一先ず無事にオープニングイベントを終えることができました。
ありがとうございました。
汕は、「靴磨き屋」と「デザイナー」と「古着屋」が三人で合同運営していくお店です。
僕たちが、まずこのお店に与えたのは「期限」でした。
汕は2027年に終了することが決まっているお店です。
三人で3年間運営するから【汕(さん)】
汕という漢字は・魚が泳ぐ様子・魚を掬うあみ 等という意味があります。
この長野県伊那市には天竜川と三峰川という2つの大きな1級河川が流れています。
川の流れは僕たちにはどうすることも出来ず、ただ止めどなく続いています。
それは時が流れるかのように。
ふと、その抗いようのない流れの中を必死に泳ぐ小さな魚たちに僕たちが重なって見えました。
3年間という時間的制約は、気がつけばあっという間に流れていってしまう時間の中で僕たちが意図的に作った枠組みであり、始まりも終わりも見ることの無い大きな川を切り取った言わば「水槽」です。
汕はまだ始まったばかり。
この水槽がどこまで広がっているのか、どんな形をしているのか。
ぜひ注目していてください。
何かを大切にすることさえ簡単ではない現代においてこの水槽が有限であるということが、汕を訪れる全ての人にとってそして僕たち三人にとって美しさである事を願っています。
流れの速さに疲れた時には是非お越しください。
あとがき
気がつけば早くも2年以上が経過しています。
物事というのは、往々にして思い通りには運ばないもので。3人で始めたお店ですが今は二人で運営しています。もともと人口の少ない地域ですから、人の来ない寂しい営業日もあります。自分たちの発信が、誰にも届かずに消え去ってしまったかのような感覚を覚える時もあります。
しかしそんな静かな日々も確実に多くの学びや財産となっています。
こうして振り返ってみると沢山の仲間やお客様の笑顔があの空間に溶け込んで、今の汕になっているのだと感じます。
感謝を忘れずに。あと1年。
2026年10月9日